今日のタイトルは格好良く英語だ。
What do they know of England, who only England know?
イギリスのことしか知らない人間が、イギリスのなにを知っているというのだ。
英国のノーベル賞受賞作家ラドヤード・キップリングの詩である。
ジムロジャースの本に載っていたようなきがする。
たしかに、イギリスから一歩も出なければ、イギリスについての知見は限られた物になるだろう。
この詩はイギリスを入れ替えれば、なんにでも使える。
例えば文学でもいい。
文学のことしか知らない人間が、文学のなにを知っているというのだ。
この詩の意味を噛みしめている。というのも、イギリス以外を知りたくても知ることのできない人間が大半ではなかろうか。
文学も然りで、文学を志し、文学を極めようとして、文学以外のことを知ろうとしたとき、一体なにをすれば良いのか、分かる人間は少ないだろう。文学を志し、文学以外のことを文学の糧にすることができるというのは偉大な才能である。
- 作者: ラドヤード・キプリング,橋本槇矩,Rudyard Kipling
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1995/11/16
- メディア: 文庫
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