新宿鮫は読んだことがなくとも名前はみんな知っているだろう。わたしも大昔にテレビで見た気がする。
氏はラジオで面白いことを言っていた。
デビューして10年間、全く売れなかったらしい。しかし、直木賞を取ったら売れ始めた。
過去に上梓した本も売れはじめ、「おもしろい」と評判になった。
氏は「おもしろいと言ってくれるその本は、前からあったのだけれども」と言っている。
非常に深い話だ。面白い本が必ずしも売れるということではないと言うことだ。賞を取って、人々の目に触れることによって、面白い本は、「面白い本」となる。実に哲学的ではないだろうか。