ペンの光 2016年11月号
「くれない」は普通暖色であるので、それと寒さを組み合わせるのが意表を突いているという歌である。
このくれないはなにをさしているのか。夕日だろうか。花だろうか。様々な憶測ができるが、特定してしまうことはこの歌の味わいを損なう。
「くれないの」は「色」の枕詞である。
今でこそ紅は濃い赤のイメージがあるが、語源は呉の藍であったり、
万葉集にも「桃の花紅色ににほひたる」など、よく分からないのだ。
ここはおとなしく、この句に煙に巻かれるのがよかろう。
楷書で書くとこうなる。
鉛筆はなんと言ってもmade in Japanに限る。がなぜかこの鉛筆が好きでよく使っている。
1Bという不思議な鉛筆だ。和蘭製らしい。
ノートはライフ薄青。紙がクリーム色で気に入っている。