文学・文具・文化 趣味に死す!

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かな書 楽しみは湯沸かし湯沸かし埋火を中にさしおきて人と語るとき

ペンの光 2016年12月号より

 

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橘曙覧の歌である。橘曙覧は明治になる10日前に死んだので、江戸時代の歌人である。

 

今回の手本では「湯わかし湯わかし」となっていたが、「湯わかしわかし」となっているものもある。

 

独楽吟という歌集で、全部「たのしみは」ではじまり、「とき」でおわる52首が納められている。実によい歌である。リンクを張る。

 

独楽吟 - Wikisource

 

いくつか紹介する。

 

たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時

 

↑今上陛下がクリントンの前で紹介した歌。

 

たのしみは まれに魚烹て 児等皆が うましうましと いひて食ふ時

 

たのしみは 機おりたてて 新しき ころもを縫ひて 妻が着する時

 

人のいいオッサンぽいが、結構きわどいのもある。

 

たのしみは 神の御国の 民として 神の教へを ふかくおもふとき

 

 

そう。実はウルトラ右翼である。(佐幕を保守とするなら、当時の尊皇は革命を志向するものであるから左翼とも考えられる。どっちにしろウルトラである)

 

太刀佩くは 何の為ぞも 天皇の 勅のさきを 畏まむため

 

大皇の 勅に背く 奴等の 首引き抜きて 八つもてかへれ

 

天皇は 神にしますぞ 天皇の 勅としいはば 畏みまつれ

 

 

パーカー75のXFはかな書に最適かも知れない。かな書は細字で書いたほうが、なんとなく味が出るような気がする。

 

例えば今回の書では「新」や「登」など、太字では潰れてしまうだろう。

 

楷書で書くとこうなる。

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無料キンドルが出ていた。

 

橘曙覧

橘曙覧

 

 

 

橘曙覧評伝

橘曙覧評伝

 

 

 

橘曙覧全歌集 (岩波文庫)

橘曙覧全歌集 (岩波文庫)