原題は「The Exception」邦題もどちらもぱっとしないタイトルである。
中身もぱっとしない。
以下ネタバレ
オランダに亡命したドイツ皇帝を暗殺しようとして、イギリスの女スパイが送り込まれた。だが、このスパイ。スパイと言うより一般人である。普通にナチスドイツの将校と恋仲になってしうまし、暗殺目的の皇帝のことも好きになってしまう。
さらに、ナチス将校も女に惚れてしまって全くナチス的でない。なんのためのナチスだよ、と言いたくなる。
設定は面白いと思う。暗殺者が敵の将校と恋仲になる。魅力的だ。しかし、暗殺者が暗殺者っぽくなく、敵将校も恋によって変節わけでもない。見事に設定が台無しになっている。
どうせなら、ちゃんと暗殺を果たして、抜き差しならぬ状況まで登場人物たちを追い詰めて欲しい。
だって、ナチスの将校なんか、女を逃がすために仲間を二人射殺して、で、のうのうとベルリンに戻ってナチスの仕事をしている。人格障害である。