ペンの光 2016年3月号
思はぬに わが足もとゆ まひ立ちて 浪を越えつつ 千鳥啼くなり
わが足もとゆ、の「ゆ」は聞き慣れないかも知れない。
「から」という意味である。
突然、足元から飛び立った千鳥が、浪を越えながら啼いている。
「ゆ」には経由点の意味もあるので、飛んできた千鳥が、自分の足元を掠めていった、と読めるかも知れない。
いずれにしろ、歌を現代語に訳すのは無粋である。
千鳥の鳴き声は美しい。
画像やyoutubeでも張ろうかと思って検索をかけたら、漫才師ばかりが出てきて往生した。
楷書で書くとこう。
モンブラン146。