文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 

夏草 大城立裕  神無月 宮部みゆき  感想レビュー

本題の前に、ブログ名を変えた。

前の単に「オフィシャル・ブログ」というタイトル。

暫定で付けたつもりが、気がつけば5年である。長い。

ついに変えた。

だが、これもあんまりなぁ。来年からなんかこう、新しくしたい! みたいな。

あと、記事の表示数を1記事にしてみた。

なにかで、1記事がいいと読んだことがあったし、重たかったから。

これで、間違いなく軽くなった!

アクセス数が減ったら元に戻せばいいし。試行錯誤です。

 

 

では、本題。 

どちらもこれに入っている。

 

夏草 大城立裕

戦争文学である。沖縄戦の最中に、沖縄を逃げ迷う夫婦の話。逃げているうちに息子と娘は死ぬ。もう食い物もなく、あとは死を待つのみであった。兵隊の死体から奪った手榴弾もあるし。

さて、手榴弾を取り出し夫婦で死のうとしたところ、大きなハブが現れる。夫婦は抱き合い、息を潜めて、ハブをやり過ごす。すると、性欲がむらむら湧いてきて一発やってしまうのだ。どこにそんな体力が残っているのかと思うのであるが、火事場の馬鹿力なのだろうか。で、一発やると、死ぬのが惜しくなって、生き続ける、という話である。

こうあらすじを書くと馬鹿っぽい話であるが、読むと非常に文学的である。一発やるのはどうかと思うが。

 

神無月 宮部みゆき

さすがミステリー作家だけある、牽引力のある小説である。ミステリーをどうやって書くのか、情報はどのように小出しにするのか、よく分かる。

台詞の中で、

「こいつははみを咬んでいる。てめえの手綱をてめえで握っている」

というのが出てくる。

はみを咬むとはどういう意味だろうか。

はみ、とは轡のことである。

馬が咬んでいる鉄の棒で、手綱と連動している。

競馬用語で、はみを咬むというのは、余分な力が入ってしまっている、とか気合いが入っている、とかいう意味らしい。しかし、ここでは、「自分で自分のことをコントロールすることが出来ている」そういう意味だと思う。なかなか使いにくい言葉を使ったものである。