お題のタイトルが変わっている。確かに、ピザが食べたい、よりも、あのピザおいしかったな、のほうが記事が書きやすい。
そう言われると、わたしも非常においしかったピザを思い出すのだ。
まだ、学生だった頃、友人の家でバンドの真似事をやっていた。友人の母親がみんなのためにいつも大きなピザを注文してくれた。それを頬張りながら楽器をかき鳴らしていた。心から楽しい時間だった。ピザの美味さがわれわれの悦楽を倍増させてくれていた。
友人の母親は、全員が文句なく好きなピザはこれ、ピザと言えばこれ。ということで、常に同じ種類のピザを注文してくれていた。またわれわれもそのピザを期待していた。もし、他のピザが出てきたらガッカリしたことだろう。
そのピザとはジャガイモとマヨネーズのピザだ。
こんなようなやつだ。
ピザハットか、ピザーラか、ドミノピザかは覚えていないが、ジャガイモとマヨネーズであったことは間違いない。
また、あのピザが食べたい。だが、時間は戻らぬ。
われわれは過去に於ける喜びのピザに後ろ髪を引かれてつつも、次なる美味いピザを探すしかないのかも知れぬ。