我が国は自由貿易、自由主義経済でやっている。だが、トランプアメリカは違う。
よく、「おれたちは仲がいい国だぜ」と言いたい時、「我が国と彼の国では民主主義、基本的人権、自由主義経済という普遍的な価値観を共有し云々」とやる。
普遍的な価値観が同じだから仲がいいのかというと、そんなことはなく、例えば、台湾と中国ならば、台湾の方が遙に普遍的価値観に近いにもかかわらず、台湾とは断交したままであるし、中国とは国交を結んでいる。
サウジアラビアなどは完全な独裁国家であるにも係わらず、石油を買いまくっている。
国同士が仲良くするのに、普遍的価値観が仮に必要だとしたら、それは、自由貿易、ではなかろうか。中国とアメリカとて、もともと仲良くする必要もないのに、経済が絡み仲良くせざるを得ない。
極論すると、国と国の結びつきは、経済、貿易につきるのではなかろうか。
そもそも、ブロック経済が否定されたのも第二次世界大戦の過ちを繰り返さないためだ。
つまり、貿易を損なうということは、国と国との安寧を損なうことである。
トランプが「戦争好き」というは、あながち間違えてはない。このまま、アメリカが日本や中国との貿易をこじらせれば、厄害を避け得ぬ自体となることを恐れる。