SFかと思いきや全然違った。ノーベル文学賞作家の作品らしい。大学教授があるひ、映画に自分そっくりな男が出ているのを発見する、ところから映画は始まる。
ぶっちゃけ、ワケワカメ、である。ただ、惹きつける作品だし、後から解説を読んで、なるほどなぁと思った。
ネタバレ
種明かしをすると、自分そっくりな男は自分自身であった。もう一人の自分が見えているのは妄想だった、というオチらしい。そうだとすると、俳優の妻の反応なども非常にわかりやすい。
男に会ったときも、驚くと言うより、残念、という感じだ。
男は彼女が寝取られるから、寝取り返してやろう、などと企むが、両方とも自分なので上手くいかない。
ただ、そこまで、明確に描かれているわけではない。例えば、指輪のあとなどをどのように説明するか、あの事故をどのように説明するか。最後の蜘蛛はいったい何だ、これらに合理的な説明は加えられない。しかし、芸術作品というものはそれでいいのかもしれない。よく分からない、だから面白い、この作品はその系統である。
- 作者: ジョゼサラマーゴ,Jos´e Saramago,阿部孝次
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: 単行本
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