Yoshinori Hoshi Official blog

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山形屋のシャツは素晴らしいのであるが……もの申す!!

ブルーが以前オーダーしたもの。白が最近オーダーしたもの。

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気に入っているシャツはいくつもあるが、なかなか既製品で気に入った物に出会うのは難しい。オーダーならば、へまをしない限り気に入ったものが比較的高い確率で手に入る。わたしは山形屋でシャツを作るのが好きだ。後述の縫い合わせ部分を除いて最高に気に入っている。

わたしがシャツをオーダーする一番の理由は袖の長さである。普通の店に行くと、80か82センチを勧められる。80は論外で、82でも腕を上げたときなどシャツが吊る。なので、83で作るのだ。しかし、先日服飾に造詣深い生き字引のような方に観てもらったところ、「君は最低でも84を着るべきだ。ジャケットの中でシャツが余るようでなければならない」と諭され、以来84にしている。

話を山形屋に戻す。この生地のシャツは実に着やすい。それでいて安価である。山形屋はオーダーシステムに変更を加え、いじくれる箇所が格段に増えた。店員ですら意味がわからないオプションが多数あり、
「すみません、変わったばかりなもので」と言っていた。

ただ、いじくれる箇所が増えたからといってむやみにいじくらない方がいい。とくに、襟の裏地を着物の裏地と勘違いして、見えないところに凝るのが江戸っ子、などというのはあり得ない。シャツの裏地と着物の裏地が違うことくらい原始人でもわかるはずだ。

ボタンホールを変な色にするのもあり得ない。ネクタイをしない宣言をしているような物ではないか。

ワイシャツのオーダーでスリムタイプを選ぶのはやめた方がいい。ただでさえジャストサイズなのだから、ジャストサイズでスリムにするとなると結構動きずらい。ちゃんとダーツの入ったレギュラーフィットをおすすめする。

前置きが長くなってしまったが、本題にうつる。システムを変更したせいか、脇とアームホールの縫い合わせがなんとロックミシンになっているではないか。巻き伏縫いも巻き折り縫いすらされていない。これは一万円ほどするシャツにとってあるまじきことではなかろうか。トップバリューはロックミシンだ。しかし、島村の2000円級も、ユニクロですら巻き折り縫いである、昔のオーダー品は巻き折り縫いだった。おそらく、コスト削減だろう。目を疑わざるを得ない。

 

新しいロックミシンの方は縫い代がでれぇーっと飛び出している。

以前のは巻き折り縫いになっている。

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袖の部分も同様。

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システム変更でいろいろいじくれる箇所が増えたのはいいが、こういう本質的な部分を省くのはいただけない。千円だろうが二千円だろうが増えて構わない。服屋は見かけばかりを主張するのではなく、構造的な部分も消費者に訴えていく必要があり、それを怠っては服飾に関するリテラシーを高めることが出来ず、服飾のリテラシーを高めることが出来なければ、それこそ、服屋は凋落の一途を辿るしかない。それは服飾の伝統と文化にとって不幸なことである。

山形屋にそれを求めるのは酷かもしれないが、それにしてもロックミシンはないだろう。あまりにも悲しいので書いた。繰り返すが、縫い代以外は本当に完璧なのだ。