今年の頭に手作り味噌を造った。6月になったら食えるよ、と言われていたのを思い出して、開けてみると、見事なカビっぷりである。カビが生えるということは承知していたのであるが、モワモワとしたものが樽の中に立ち篭めている絵までは想像していなかった。
それを適当に取って、くるくるかき混ぜて食ってみると美味い。キュウリに付けて食ったが美味い。七歳児は味噌を付けずにマヨネーズで食っていたので、味噌とマヨネーズを混ぜると美味いぞ、と教えてやった。ミソネーズである。
このミソネーズの味は、わたしが子どもの頃食べて、長らく忘れていたミソネーズの味なのだ。最近の味噌はあまり辛くなかったり、出汁ばかり利いていたりと、マヨネーズと合わない。手作り味噌は大豆と塩と麹だけなので素朴な味だ。この素朴さがマヨネーズを引き立てる。
早くこの味噌で味噌汁を作りたい。そんな今日この頃である。