投稿してから気づいたが、この子の服がいろいろ語っている。
このコピーは写真と一体であり、その文脈を考えれば、こんなわかりやすい、というか露骨なコピーはないではないか。つまり、日本の再軍備化を牽制しているのだ。不気味な広告である。どうしてこんなもん吊っちゃったんだろ???
以下は投稿のまま。
「無防備力も、女子力なんだと思います。」
という西日本鉄道のコピーが炎上している。
理由は、現在幼い子どもが被害に遭うケースが頻発している、また車内での痴漢行為も多い中、警戒心や自衛力を高めなければならないのに、無防備であることを推奨するような広告は鉄道会社としてけしからん、という具合だ。
仮にそう思ったとしてもクレームを入れなければならないレベルかはともかく、クレームを入れられたからとヒョイと下げるとは情けなや。
しかし、実際、このコピーは、その程度のレベルのコピーなのだろう。聞けば100周年かなにかで、140枚もの写真とコピーを用意したらしい。
西日本鉄道は株式会社で上場企業なのだから、こんな分けのわからない事業をやるのはむしろ背任行為の様な気がする。株主からのクレームなら理解できる。
まず、このコピー、なにがまずいかといえば、意味がよくわからない、の一つに尽きるのではないだろうか。なぜ、無防備力が女子力なのだろうか? そのまま読めば、「犯罪者の気を引いて下さい」というふうに読める。西鉄広報課は「幼い頃の自分のように、肩に力の入っていない、無邪気で飾らない姿が本当の自分らしさかもしれない、とのコンセプトだった」とのことだが、そのメッセージは微塵も伝わってこない。
そもそも、無防備力ってなに? となる。新しい言葉である。この言葉は人口に膾炙するようになり、人々が理解する様になるのであろうか。女子力、とは女特有の魅力、力、といったところか。男子力という言葉は聞かない。原子力は有名だ。
こういうコピーだったら左系からしかクレームは来なかったはずなのに。
「集団的自衛力も、女子力なんだと思います。」
希薄になった人と人のつながりを再認識、困ったときはお互い様、共助の精神を謳っている。且つ政権におもねる感じでいいではないか。
政府も集団的自衛権などという文句はやめて、「助け合い権」に変えればクレームも減るのでは。中身はそうなんだから。