↑の中に入っている。
10年くらい前に読んだのだろうか。目眩がするほどの作品だった。改めて読み返してみると、いろいろとあらが見えたが、それでも、この作品のパワーというか、雰囲気というか、八幡に持っていくところというか、非常に面白い。
下手をすると不敬罪に問われかねないし、今の時代なら自主規制の対象になるかもしれない。しかし、そういうのをうっちゃって書き上げ出版したというのは、この国のあの時代の懐の深さ、なんでもありを表している。おそらく、今の時代では出てこられないのではなかろうか。仮に出てきても、今の時代ならば単なる天皇家や神社を含む日本文化に対するヘイトでかたづけられてしまうのではないだろうか。
八幡縁起以外も面白いので、この文庫はガチで買いである。