銀河鉄道の父を読みたくてオール讀物3月号を手にしたのであるが、なんと銀河鉄道の父は抄ということで、全部載っていなかった。なので、かわりに同じ作者のキッドナッパーズを読んだのであるが、これはミステリーである。
主人公の湯本がいい人故の間抜けさを遺憾なく発揮しており、読みながら突っ込みを入れてしまう。ただ、結果が予測できるも、二転三転する話は結構面白く読めるのであるが、読み終わるとやっぱり、湯本バカだよなぁ、という感想になってしまう。
この作品は2003年のオール讀物推理小説新人賞受賞作品である。というのは読み終わってから知った。ホームページを作る会社、ということで、ちょっと古いのでは、と思ったが、十分読めるし、2003年の時点ではタイムリーである。あと、中学生が自販でタバコを買うのであるが、これも2003年の時点ではまだ買えたのだ。