日本文学100年の名作第10巻 2004-2013 バタフライ和文タイプ事務所

日本文学100年の名作第10巻 2004-2013 バタフライ和文タイプ事務所 (新潮文庫)

作者: 池内紀,松田哲夫,川本三郎
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2015/05/28
メディア: 文庫
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いままで読んだことのない作家、読んだ作家でも、しらない作風に出会える。十六編も入っている。

とくに、特定のジャンルから入ると、そのジャンル以外になかなか手が出しにくい。どう出していいのかわからない。この作品集は純文学、ミステリー、ホラー、青春、と広くジャンルを網羅しているので、他ジャンルへの触手を伸ばす手助けとなるだろう。

連作短編の一部分だけを抜いたり、消化不良なところもあるが、文学好き、小説好きならば手にとって損はない作品集だ。

この10巻でもう一つ気になることがある。それはご覧の通り、

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2009年から2013年の間の年、10年11年12年の三年がぽっかりと空いていることだ。たぶん、震災前後特集でもやるつもりなのではなかろうか。震災の年には震災文学なるものが多数出てきていた。それらを集めれば確かに一冊になるし、それはそれで興味深い。まさか、文学は震災を語れない、などと言うわけではあるまい。

以下はわたしのそれぞれの短編に対する感想である。

yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp