Yoshinori Hoshi Official blog

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログです。映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係など、思うところをほぼ毎日更新!

宵山姉妹 を読んだ。 春の蝶 を読んだ。

 

宵山万華鏡 (集英社文庫)

宵山万華鏡 (集英社文庫)

 

 

幽霊に連れて行かれそうになる話。それを姉が助ける。祭りの情景が描かれているが、それ以上でもなければそれ以下でもない。

これも宵山万華鏡という連作短編のなかの一つ。だから、これ単体で面白いかつまらないかを評価するのは無理だし、正確な評価は下せない。ルックスライクにしろ、なぜ、わざわざ連作のなかの一遍を収録しているのかがわからない。連続短編のなかの一遍を載せるというのは、長編小説の一章を載せるのと同じようなものだ。

新潮社的には宣伝のつもりで載せているのかも知れないが、知らないで読んでしまえば、つまらなかった、中途半端、という印象しか残らず、逆宣伝になりかねない。ぜひ11巻ではこの点を改めて頂きたい。

 

 

光媒の花 (集英社文庫)

光媒の花 (集英社文庫)

 

 

くどいようだが、これも連続短編の一つ。しかし、これはつながりが緩いので、単独としても面白く、完結している。

どら息子、ならぬどら娘に転がり込まれた老人が、金をせびる娘に対し、娘の再教育のために、金を盗まれるという狂言を演じる。その狂言を耳が聞こえない孫娘が見ている、という設定。

駄目娘っぷりが遺憾なく描かれていて、しかし、老人にして見れば一人娘、いかに駄目でもかわいさが滲む。そんなところがハートフルな作品。

 

 

 ↓両方ともこれに収められている。