今週のお題「芸術の秋」
現在、必死に新作を書いている。ただ、小説が芸術かどうかは微妙だと思う。もちろん、小説にもいろいろなタイプがあるから、十把一絡げというわけにはいかない。ただ、あまりに論理的であったり、寓意的であったりするものは、どちらかというと、小説の体をした論文ともいえなくもなく、そうなると、どうも芸術からは距離を置いてしまっているように見える。
やはり、芸術は美しくなければならないわけで、論理的にねじ伏せられて納得するようなことでは、ちょっと芸術のイメージとは違うような気がする。
英語のartは芸術の他にも技巧や技術、などの意味もあるから、artは芸術よりも広い意味を持っていると思う。
わたしが小説をどうも芸術と感じ得ないのには、小説に実用性や実益を求めているからかも知れない。小説を必需品と感じているからかも知れない。
詩は芸術だと思っている。詩のような小説、というのもある。そのような小説は芸術のカテゴリーで納得できるかも知れない。