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小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニストを観た

 
パガニーニはイタリアのヴァイオリニストだ。パガニーニの一番協奏曲は大のお気に入りだった。全楽章美しい。
 
1楽章の長い前奏は最高である。わくわくさせられる。なのに、多くのCDでは前奏は見窄らしい形にカットされている。商業主義による音楽への侵略である。
 
映画の物語としては正直良く分からなかった。わたしのイメージしていたパガニーニとは随分違った。パガニーニは神経質で細かく、事務的な人間だと思っていたが、映画では典型的な芸術バカに描かれていた。
 
というか、この映画のパガニーニは馬鹿すぎ。イギリス女に本気で惚れたり、髭のおじさんに操られたり、確かに、芸術家的主人公としては映画映えするかも知れないけれど、度が過ぎれば興醒めである。
 
音楽の美しさ、超絶技巧の見せ方などは大変面白く、ヴァイオリンに興味のない人が観ても楽しめる。
 
重音(一度に二本の弦を弾く)は素人には大したことないように見えるが、あれは超絶技巧なのだ。短音ですら音程がままならないヴァイオリンなのに、重音で正確な音程をとる。誰が弾いているか分からないが、実に見事な演奏であった。
 

 

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(通常盤DVD)

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