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西洋をモノサシにしていた時代 


川端康成氏を囲んで 三島由紀夫 伊藤整1|3

 

川端について調べていたら、三島由紀夫伊藤整との対談動画を発見した。ノーベル賞を受賞して数日後とのことだ。

この座談会で印象に残ったのは、日本語や東洋であるということをことさら意識していると言うことだ。

川端は、翻訳で受賞したなら、厳密な意味では受賞を辞退するべきだったのかもしれない、などと述べている。 

そして、三島も伊藤も、いかに西洋の文学と川端文学が別物であるか、そのことばかりを論じている。

いま、日本人作家の文学と、海外の文学を、単に西洋東洋で分類することはしないだろう。しかし、この時代はそうではなく、西洋文学をある種の物差しにして、川端文学を論じている。そこが興味深かった。

 

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