親の小言と冷や酒は後で効く、という諺? 格言? がある。たしかに、両方ともその通りで、冷や酒も親の小言も、後になってその威力を思い知る。ただし、これはどちらの場合に使うのだろうか?
馬鹿と煙は高いところが好き、という格言は、高いところに上っている人間を指して言う言葉だ。煙が高く上がってるのを見て、「馬鹿と煙は高いところが好きって言うけどね」とは言わない。
それに対して、親の小言と冷や酒は後で効く、は冷や酒を飲んでるやつに言ってもいいし、親から小言を言われ、「お袋から言われたとおりだよ。やっぱ親の小言と冷や酒は後で効くわ」とかぼやくのもありだ。
この格言を作った人はどっちを意識して作ったのだろうか? 今となってはわからず仕舞い。両方使えて便利だと思うことにする。