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「記憶探偵と鍵のかかった少女」を観た

実に野暮ったいタイトルである。原題は「Mindscape」である。このままで良かったのではないか? Mindは心。scapeは風景。原題のままのほうが余程すっきりしているし、映画の内容を反映していると思う。

最近の日本語タイトルは長い。「鑑定士と顔のない依頼人」も英題は「The Best Offer」だった。有名どころでは、「アナト雪の女王」は「フローズン」

本作のヒロインもアナなので、「アナと記憶の探偵」とかでもよかったかと。

そもそも、本作は少女に鍵などかかってないので、邦題は誤りかと。

本題である。ミステリー的な作品でぐいぐい引き込まれる。オチに問題があるというレビューがあるが、わたしはこのオチは気に入っている。無理にこじつけたような感じもなく、綺麗に収斂していると思う。

本作はただ女にだまされると言うだけでなく、記憶の中に入り込み、過去の真実を暴こうとするのだが、その記憶自体が曖昧であったり、操作されたものだったりする。もう一度観たいかといえば、一度で十分である。