紅茶は沸騰したお湯で淹れる。しかし、緑茶やコーヒーは80度くらいがベストだと言われている。
先日も書いたが、わたしは100均で同じドリッパーを二つ買ってきた。味比べをするためだ。全開は挽きたてと挽いてしばらく置いたものを比較した。
第二弾は淹れる温度で味の差を見てみたい。もちろん、煎り方や豆の種類によって適温が違うのは承知している。
今回使用した粉は常磐ブレンドを挽いて1時間置いておいたもの。
まず、沸騰したポットの蓋を30秒ほど開けて淹れたもの。100度ではないがかなりの高温だろう。次ぎに、83度まで冷ましたもので淹れたもの。これを比べてみた。両方とも蒸らし時間は30秒だ。
面白いことに、83度の方が香る。高温の方の香りは、焼けたような苦みが出ていた。では、味はというと、高温で淹れたものの方がしっかりと出ていた。高温の方が酸味が強い。83度は比べると薄い印象が否めない。ただ、83度の方はほのかな甘みが感じられる。口に含んだ後の、鼻に抜ける香りも83度の方がエレガントである。
これは本当に微妙な差で、よくよく比べないと分からないレベル。だが、冷めたとき、明瞭な違いが生じた。高温で淹れたコーヒーは不味い。酸味だけ残って酸っぱい。引き替え83度はコーヒーの味が保たれていた。コーヒーを淹れても、忙しくて飲む前に冷めてしまうという人は多いだろう。そういう人は、忙しいかも知れないが、少し低い温度で淹れると、冷めても旨いコーヒーが飲めると思う。