文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

彼女は外国人、いや、わたしが外国人、いやいや、両方日本人

先日会議が成田のホテルで開催された。成田のホテルは当然外人ばっかり。欧米人や黒人もいるが、中韓系がほとんどだ。だから、ホテルの従業員はまず日本語で話しかけて、反応がいまいちだと英語で話す。

ホテルから駅には直通バスが出ている。わたしは前の方に並んでいたので、窓際の席に一人で座った。最初はガラガラだったが、じきに人がたくさん乗り込んできて、通路側も埋まっていく。わたしは隣に誰か座れるように荷物をどかした。

ブロンドの髪のアジアとヨーロッパのハーフみたいな可愛い女性が隣にやってきた。わたしと目が合うとニコッと笑って隣に座った。その仕草は日本人ではやらないだろう。

わたしは慌ててiPhoneを消した。英語サイトを見ていたのだ。万が一英語で話しかけられでもしたらどえらい恥をかく。

で、もちろん話すこともなく、無事成田駅に到着。バスを降りると、彼女は連れと合流。その連れは典型的日本人に見えた。二人の会話がそれとなく聞こえてきた。

「電車どこだっけ?」
「下じゃなかった?」

二人とも流暢な日本語を操っていた。
なぜ、彼女は座るとき、あんな外人っぽい仕草をしたのだろうか? おそらく、彼女もわたしを見て外国人だと思ったはずである。成田のホテルで英語サイトを見ていたら、そりゃ、間違えられて当然か。