Yoshinori Hoshi Official blog

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログです。映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係など、思うところをほぼ毎日更新してます。

夏は来ぬ こんな景色は実際にあったのだろうか? 現代人にこれが書けるか?

  1. 卯の花の 匂う垣根に
    時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
    忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
  2. さみだれの そそぐ山田に
    早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
    玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ
  3. 橘の 薫るのきばの
    窓近く 蛍飛びかい
    おこたり諌むる 夏は来ぬ
  4. 楝(おうち)ちる 川べの宿の
    門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
    夕月すずしき 夏は来ぬ
  5. 五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
    水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
    早苗植えわたす 夏は来ぬ

 

美しく夏を描写している。現代の都会っこが夏を描写せよと言われたら、「クーラー」とか「エアコン」などしか出てこないのではないだろうか。

 

日本の夏はこの詩のごとくかくも美しかったのだろうか?

忍び音、が気になっていろいろ拝見していたら、作詞者の佐佐木信綱は作詞した当時東京在住で、おそらく、想像で書いているのではなかろうか、というのがあった。

 

多分、想像と体験はどっちもどっちで、体験を想像で補っているのだろう。

 

想像で夏を描写せよと言われても、上記の通り現在の都会っこでは不可能だ。まず、蛍なんて、蛍を培養しているような所にしかいないし、宿と言えばビジネスホテルを真っ先に思いつくし、田植は早乙女(田植えの日に苗を田に植える女性)の代わりに今やこれである。

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佐佐木信綱の世界

佐佐木信綱の世界