五歳児と踊るポンポコリンの動画を見ていた。
ちびまるこで流れる国民的名曲である。
一番は知っていたが二番の歌詞は初めて聴いた。二番のピーヒャラの部分は以下の通りである。
ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパラパ
ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパラパ
ピーヒャラ ピーヒャラ ニンジンいらない
タッタタラリラ
ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパラパ
ピーヒャラ ピーヒャラ おどるポンポコリン
ピーヒャラ ピ ブタのプータロー
ここで五歳児は、
「なんでにんじんいらないの?」
と聞いてきた。
おそらく、作者のさくらももこか、もしくはちびまるこが、ニンジンが嫌いであるという設定なのだろう。わたしはニンジンは万人が喜んで食べる野菜と教えている。
だから、もし、
「まるこはニンジンが嫌いなんだよ」
と答えてしまうと、
「なんでニンジン嫌いなの?」
「バカだからじゃない?」
「なんでバカなの?」
「ニンジンが嫌いだからだよ」
という循環定義に陥ってしまう。
そこで、わたしは以下のように答えた。
「きっと昨日大量に近所からニンジンをもらったんだよ。それで、たくさんあるから、ニンジンいらないって言ったんだよ」
五歳児はわかったようなわからないような顔をしていた。
ところで、プータローだけでも相当の蔑称であるが、「豚のプータロー」は目も当てられない。