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Yoshinori Hoshi Official blog

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログです。映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係など、思うところをほぼ毎日更新してます。

オフハウスやリサイクルショップ等におけるネクタイの値段の付け方の謎を解明する

15 ダンディズム

リサイクルショップで私が感じる最も大きな謎は、ネクタイと靴の値段の付け方である。ネクタイはものすごく安く値段設定がされている。それこそ、10分の1など当たり前で、数万円のネクタイが100円で売られていることもざらである。

しかし、靴はボロボロで手入れもろくにされていない物が半額から4分の1程度の値段にしかなっていない。靴は確かにリペアできるが、それはソールだけであり、アッパーがだめになったら、その靴はもうおしまいである。

ぼろぼろのリーガルの靴に、これ見よがしに5980円!とか張ってあると萎える。トリッカーズやチャーチやCrockett&Jonesなどはガラスケースに入れられて、やはり、たいそうな値段をつけられている。

なぜ、ネクタイと靴ではこれほどの差が生まれるのか。そのヒントをデパートの紳士服バーゲンで垣間見た。

松屋三越東武、西武など、デパートは定期的に紳士服のバーゲンセールを行う。紳士服セールなので男が大半であるが、ちらほらとご婦人方がいらっしゃる。亭主と一緒に来ているわけではない、一人で来ているご婦人方が。自分は婦人服セールに行ったことがないのでわからないが、婦人服セールで婦人服を漁っている紳士を想像できない。

彼女たちは、スーツやネクタイ、シャツの交渉を定員と行っている。

お洒落の本の中には、「奥さんにスーツやネクタイを選んでもらうのはやめましょう」という注意喚起がたびたびなされていて、まさに、その注意喚起を無視した、もしくは、気づかないで、ご婦人方にスーツやネクタイやシャツを購わせている男が未だに存在すると言うことである。

就中ネクタイは必要に駆られてというよりも、プレゼント的な要素で購入される場合が多いのではなかろうか。そう言った統計があると聞いたことがある。

つまり、日本では自分で自分のためにネクタイを購うという慣習が希薄だと言うことだ。

プレゼント用に購入されるものであれば、中古品という選択肢はなくなる。これが、なぜ、リサイクルショップのネクタイが破格の値段であるか、という問に対するわたしの推測である。