世に服は星の数ほどあれど、気に入る服は希なり。
自分はポールスチュアートのシャツがお気に入りで一枚だけ持っている。この日もポールスチュアートを纏って悦に入っていたわけである。
2歳児が部屋の中を全裸で駆け回っていた。彼はすぐにおむつを脱ぐ癖がある。同居人が、「おむつ換えといて」というので、2歳児を捕獲しておむつを替えようとした瞬間、鼻につく匂いが。
確認すると出ている。出したまま走り回っていたので、股にもカレーがべったりだ。そして、わたしのポールスチュアートにもべったり。シミだけでなく匂いも。
シミは大きく分けて以下のように分類できる。「水溶性のシミ」「油性のシミ」「不溶性のシミ」である。レバーペーストはおそらく不溶性のシミの確率が高い。おむつ取っ替えは同居人に任せ、早速、脱いで洗面所で洗う。
お湯で落ちるかと思ったが落ちない。石鹸を付けてしばらく揉んでいたら色が目立たなくなってきた。匂いもなくなった。後は洗濯機で洗い、乾いてからの確認である。たぶん大丈夫だとは思うが。
このとき一緒に被害にあったボトムズはユニクロの日の丸ジーンズだ。こちらも気に入っていたのでショック。ジーンズの方は洗濯機に丸投げした。
自分は服に気を遣うようになってから、汚れには注意してきたつもりである。例えば雨、例えば砂利道、例えば食事中。しかし、汚れはいつ何時、どのような形で遭遇するかわからない。油断大敵。諸賢も全裸で走り回っている幼児には注意した方がいい。