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大人という概念 今週のお題「おとな」

今週のお題「おとな」

今日は成人式だ。そんな格好をした若者がたくさんいた。成人式を終えるだけで大人になれるはない。法的には、どれほど子どもでありたくても、自動的に大人になるわけであるが。

大人という漠然とした概念はあるが、大人という実態はないと思う。例えば、「真理」などと同じで、イメージは出来るが存在しないもの。あるといえばある、ないといえばない。円の中心点みたいなもので、点に面積は存在してはいけないが、面積がないなら中心点は存在しないかといえば、そんなことはないというたぐいのもの。

つまり、自分は大人といえば大人であるが、大人でないといえば大人ではないといえる、という存在。大人が概念であり実態ではないと考えれば通用する考え方だ。

だから、子どもっぽい大人、大人びてる子ども、という文が通用する。

逆にいえば、中学生以上は大人料金、などの規定があれば、「わたしは30歳であるが子どもっぽいので子ども料金で」は通用しない。

大人になりたい。と考えるのは無駄かと言えばそんなことはない。それは、正しくありたい、とか、優しくありたいとか、願うのが無駄ではないのと同様に。ゆえに、大人になったと思うのは誤りだ。正しくなったと思うのが誤りであるように。