(100日連続更新36日目)
戦後の日本カルチャーでは映画を抜かしては語ることができないという話を聞いた。映画館がどこにでもあり、庶民はみんな映画を見て大きくなった、というわけである。
ところが、いつの頃からか、映画館で映画を見ることがなくなり、かつ映画館の数も激減してきた。
50年余りの間の映画館数の変化をグラフ化してみる(2014年)(最新) - ガベージニュース
上記のデータにあるように、最盛期の半分以下。しかも、シネコンが台頭し始め、館数ではもっと少なくなってきている。
映画館の入場者数と映画の料金は反比例する。値段が高くなれば需要が減るのは自明の理である。しかも、日本は世界一高い。
それ以外にも、レンタルビデオの普及、テレビでの放映など、人々が映画館に足を運ばなくなる理由は数限りない。オンライン映画が普及すれば、ますます拍車がかかると思われる。
映画の値段の推移
50年余の映画観覧料推移をグラフ化してみる(2014年)(最新) - ガベージニュース
映画料金各国比較
映画料金の国際比較|世界一高いのは日本!?インドでは30円!? | 節約ZINE
自分の周りでも映画館で映画を観る人間はほとんどいないし、いたとしても同じ映画を観るということはまずない。最近だと風立ちぬくらいだ。レンタルビデオだと観る時期が違うので話題にならない。
自分はテレビを持ってないので、地上波放送の会話には映画のみならず全てにおいて加わることは出来ない。
最近は特に、映画は日本カルチャーを語る指針にはなりにくいと思う。ジャンルが多様化し、その多様化したジャンルを届けるインフラも出来ているので、国民的流行は起きにくいのではなかろうか。
しかし、ちょっと調べるだけで上記のようなデータが出てくるのだから、ネットは便利だ。