安倍首相が解散を明言し、近々総選挙となる。また嘘八百並べた連中が拡声器で嘘をまき散らすかと思うとぞっとする。嘘もおどおどしながら付くなら可愛いが、自信満々に身振り手振り拡声器まで使って付かれると辟易するのである。
日本の政治はアリストテレス的政治とはかけ離れている。アリストテレスは政治とは「人間がいかにより善く生きるためにどうしたらいいか」を実践する場であるという。だから、単なる経済共同体でもなければ軍事同盟でもないのだ。
日本で政治と言えば、軍事同盟か経済共同体の話になる。より善き生き方など関係ない。いや、軍事同盟も経済共同体の話すらも本気ではなく、票が入ればなんでも良いのである。候補者は党の作ったデタラメ公約を吹聴するだけで、そこには信念も智恵もなにもない。あるのは、演技の上手い下手だけである。
これでは日本が駄目になる。「なら、お前が出ろ」と。実に良い考えである。どうしたら選挙に受かるのであろうか? やはり党の公認をもらい、党がデタラメに作った公約を自信満々、身振り手振りも交えて拡声器で喧伝するしかないのだろうか。