ドン・キホーテという量販店がある。日本人ならば、おそらくドン・キホーテと聞いてディスカウントショップを思い浮かべるのではなかろうか。しかし、世界では、ミゲル・デ・セルバンテスの小説、もしくは、その主人公を思い浮かべる人のほうが多いのではなかろうか。また、ドン・キホーテ(量販店)が一般化する前の日本人も、おそらく、小説の方を思い浮かべたと思う。
スペイン人がドン・キホーテ(小説)に対してどのような想いを持っているか知らないが、wikiによると、
聖書の次に世界的に出版されており[要出典]、ベストセラー小説・ロングセラー小説である。2002年5月8日にノーベル研究所と愛書家団体が発表した、世界54か国の著名な文学者100人の投票による「史上最高の文学百選」で1位を獲得した。
とのことであるから、お国の誇りにしていてもおかしくはない。
日本にも世界に誇るべき文学がある。源氏物語は世界最古の長編小説であると言われており、日本人として鼻高々だ。
だが、突然、源氏物語とはなんにも関係のない某国が「源氏物語」なるディスカウントショップを始めたら、なんとも言えぬ苦々しさを感じないだろうか。しかも、略称が「ゲンジモ」とかあり得ないところで切られていたら。
ドンキに対してそのような一抹の不安がぬぐえないのである。