とんかつマックバーガーを食べた。最近のマックは一言で言えば斬新奇抜なメニューを年中出している。
ハンバーガーの王道を行く店もあれば、最近のマックのように横道にそれている店もある。
牛丼ならばすき家がそうだ。行くたびに新しいメニューが出ている。もはや牛丼と言うよりも、色んな食材の中に牛肉が混ざっているだけと呼んだ方がいい。そこで、もう一度ハンバーガーの定義を考えてみたい。
ハンバーガーはハンガリー風ステーキという意味だ。我々が日頃食しているいわゆるハンバーグのことである。しかし、もはやこの定義では到底当てはまらないものがたくさん出てきている。モスライスバーガーなどはどこにハンバーガーの原型があろうか? モスライスバーガーに挟まれている、キンピラやかき揚げをみて、ハンバーガーだという人はおるまい。それに比べれば、まだとんかつバーガーの方が肉を使っているという点でハンバーガーに近いかも知れない。まぁ、とんかつを見てハンバーガーだという人も皆無だが。
結論から言うと、ハンバーガーの我々の肌感覚定義は、「何かを上下から何かが挟んでいるもの」というイメージではなかろうか。
最近のマックが目新しさで売るということは分かっているのであるが、果たして、いつまで続くやら。目新しさを繰り返せば、数寄屋のように目新しいのが当たり前となり、目新しさがそのものが失われてしまわないだろうか。
ところで、とんかつマックバーガーはなかなか美味かった。肉はジューシーであるし、周りの衣はサクサクだ。あれを家で作るのは難しいだろう。しかしバンズとの相性がイマイチである。あれならばサボテンのとんかつサンドの方が好みだ。おそらくとんかつマックバーガーも、日を待たずして店頭からなくなるものと思われる。
だがしかし、とんかつマックバーガーがその他の現れては消えるショボい彗星のような商品と違うところは、なんとレギュラー商品なのである。