昨日の今頃はなにをやっていた、とか、明日の今頃はなにをしているだろう、とか、一週間前は、一月前は、などと、人間は単位を区切って物事を考える。
その単位の基準は、太陽が昇って沈むという、一日を基準にしているのではなかろうか。もちろん太陽が昇って沈むのに要する時間は、人間が決めたことではない。
都合が良いから使っているというよりは、明るくなって暗くなるという摂理に、従わざるを得なかったという感じだ。
人間が生きている期間を一生とする。その一生の期間を年で割ると80年になる。日数にすると365日×80年で29,200日。時間に換算すると、700,800時間。
この逆も計算できる。人間が生きている期間を700,800時間とする。日数に換算して29,200日。年に換算すると80年。イコール一生。
さて、いろいろ数字をこねくり回しても、生きている時間に変化はない。なるべくならば、つまらぬ期間には制約されず、自由に生きてみたいものである。しかし、これが難しい。1時間という単位に囚われず、一年という期間にも囚われず生きたとしても、一生という期間を無視することは出来ないからだ。