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中国語の千葉が千叶だった件

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国語学習者の間では有名な話らしいが、わたしはこれを見て初めて知った。

 

やはり、中国でも問題が起きているようで、中国で「葉」さんは多い。それが「叶」さんになってしまう。日本の叶姉妹は中国人のあたまでは葉姉妹と認識されるとのこと。

 

簡体字も日本の新字体ワープロが主となってくるとあまり意味をなさなくなるかも知れない。手書きで書く機会が少なくなった今、むしろ画数が多くて格好いい漢字の方が需要があるのではないか。

 

しかし、中国にしろ、日本にしろ、漢字を簡略化しようという発想は同じであった。おそらく、多くの国民を教育するに辺り、簡単にする必要があったのであろう。

 

教育が一部の限られた人間だけの場合は、漢字を簡単にする必要が無かったというのは、それはそれで考察に値する。

 

 

ちがいがわかる対照表 日本の漢字 中国の漢字

ちがいがわかる対照表 日本の漢字 中国の漢字

 

 

かな書 紀貫之 仮名序

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名文中の名文である。

↓これを参照した。

一週間で読めるくずし字 古今集・新古今集

一週間で読めるくずし字 古今集・新古今集

 

 

やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける 世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり 花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生きるもの、いづれか歌をよまざりける 力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり

 

和歌に限らず、詩というものはある種の定型がある。定型がないと小説になってしまう。その定型に納めることで、また味わいを引き立てる。

 

写真に似ている。写真はフレームの中に被写体を納めることによって、なにを写したのかを明確にする。

 

和歌とは、われわれがスマホでパシャパシャとる写真のような物だ、と誰かが言っていた。わたしたちは、美しい景色や、面白いオブジェ、友達との記念、美味いもの、気になる物を見つけて、そんなときに写真を撮る。

 

写真のない時代、思い出を記憶にとどめるのに歌は恰好であった。

 

写真が被写体を現実より美しく見せることがあるように、和歌も対象を現実よりも美しく表現することができる。

 

例えば、紀貫之の歌。桜が散る姿を詠んだ。

 

桜花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける

 

 

真名で書くとこうなる。ペンはパーカー75。

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新版 古今和歌集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

新版 古今和歌集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

 

 

獺祭はやっぱり美味すぎ

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獺祭を売っている非常に困った店がある。わたしはその前を通るたびに買ってしまうのだから。だが、どうにか理性を保ち、四合瓶を買うようにしている。先日は、一升瓶の値段を聞いてしまうと言う不覚をとった。

 

やはり、獺祭はその他の日本酒とは比べものにならない。このフルーティさは格別である。

 

わたしは四合瓶はだいたい一週間以上かけて飲む。だが、この獺祭は三日だ。ぐいぐい飲んでしまう。それはいけないことだと分かっているのに。

 

最近、獺祭は定価で手に入る。これは1600円ほど。こんな美味い酒がこんな安く買えていいのであろうか。プレミアム酒に対する挑戦だ。おそらく、これを越える酒は今後半世紀は出てこないだろう。

 

 

獺祭(だっさい) 純米大吟醸45 1800ml

獺祭(だっさい) 純米大吟醸45 1800ml