文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

前田邸は半端なかった

日本文学館を出ると怪しい洋館が現れる。

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加賀百万石の邸宅である。

 

正面玄関。

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格差是正」の声が尻すぼみになるような格差を突きつけられた。

でかすぎる。今は東京都の持ち物らしい。見学は無料。靴は脱がなければならない。

 

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一階はパーティーが出来る感じ。

二階は書斎とか、寝室とか、長女、次女の部屋とか。

これが私邸である。昔の格差は半端なかった。

平等のパラドクス、というのがあって、人間は平等に近づけば近づくほど、小さな差異が気になり不平等を感じるようになる、という理論だ。

もう少しで勝てそうだな、とか考えると努力や煩悶のしようもあるが、圧倒的な力の差の前では、諦める以外ない、そんな感じ。

庭は現在公園になっているが、往時は築山でスキーをしたり、乗馬を楽しんだりしていたという。

ちなみに、この洋館の横には和館も建てられている。もちろん、立派な建物であることは言うまでもない。

わたしは洋館で目眩がしてきたので和館のほうは行かなかった。

 

諸賢も日本近代文学館に行ったら、絶対に寄った方がいい。格差を痛感するべし。

ちなみに、日本近代文学館が建っているところは、前田邸の厩と温室があったところだ。

恐るべし。華族

 

 

加賀百万石 (講談社文庫)

加賀百万石 (講談社文庫)

 

 

日本近代文学館 到着!

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じゃじゃーん! というわけで、初めて来ました。日本近代文学館。なんか写真だと曇天だしおどろおどろしいな。

 

今は

「こんな写真があるなんて!」文士の時代――貌とことば

 

という企画をやっている。入館料は300円。安い。

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特設展は撮影禁止だったので写真は撮れなかった。

太宰、三島、川端、などの写真が盛りだくさんで、文学好きには楽しめる構成になっている。

 

わたしがこのなかで一番気に入った写真は、川端と横光と片岡が旅行に行ったときの写真だ。3人が、カメラを一台持って行って、それぞれを撮っている。電車の中での姿とか、旅館でのくつろいでる姿とか。

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本当に、適当に撮ったスナップ写真のような感じだ。

 

3人とも旅行だというのに、背広を着てタイを締めている。実に格好いい。現代人もこういう格好で旅行をするべきだと思うのだが、いかがだろう。

 

山登りももちろん背広だ。ゲートルを巻いている。

 

わたしは去年、旅行用にツイードのスーツを仕立てた。が、残念なことに旅行に行く暇がなく、普通に普段仕事で来ている。パーティでも着ている。ドレスコードが滅茶苦茶な現代、パーティーツイードを着ていても誰も文句を言わない。

 

こんな写真があるなんて!―いま見つめ直す文学の新風景 - 日本近代文学館

 

もともとこの公園は前田邸の一部で、日本近代文学館が建つ辺りは前田邸の厩だったらしい。

 

前田邸の話は明日。

 

土産にこの本を買った。

受付の人が言うには、Amazonでも売り切れとのこと。

 

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まだ半分も読んでないが、これは滅茶苦茶参考になった。わたしは、プロは書き直さないと思っていた。というのも、小説という物は枝葉末節をいじくったところでよくはならない、そう思っていた。が、そんなに書き直していいの? というくらい直しているのだ。小説を書く人は買う価値のある書籍。

 

小説は書き直される―創作のバックヤード

小説は書き直される―創作のバックヤード

 

 

 

 

東京、ぶらぶら、散歩。主に渋谷。

先週、用事があって東京に行ってきた。

まずは亀戸~錦糸町

最近は自衛隊の募集広告もかなりポップだ。

 

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錦糸町駅。聳えるスカイツリー

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錦糸町からどうやって渋谷に行こうか色々考えた。乗り換えアプリは面倒な乗り換えしか出てこなかった。で、品川まで行って、山手線で渋谷に行った。

 

途中、品川駅構内の沖縄物産展でサーターアンダギーを購入。一袋600円。二袋だと1000円という、絶妙な値段設定。二袋買った。

 

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まずは駅ビルの伊東屋に。

ななななんと、TWABIが売ってるではないか! 誠品書店にも売ってなかったのに。

試し書きしたECOは偉く書き心地がよかった。

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インクフェアかなんだか、インクが大量に売っていた。浮世絵の色のインク、って、ちょっと欲しくなっちゃうじゃないか。

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銀座でブラジルコーヒーを飲むのが、「銀ブラ」なら、渋谷をぶらぶらするのは「シブラ」である。

 

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渋谷にもマリカーが走っていた。

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こんな裏道をサーターアンダギーをかじりながら歩く。

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すると東大駒場にでる。わが母校である(嘘)。

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本当は校内を突っ切れば近道できるのであるが、「関係者以外立ち入り禁止」と書かれていて、面倒が起きるのも嫌なので普通に遠回りした。

しかし、関係者以外立ち入り禁止にしたら、モグリ聴講も出来ないし学食も食えないではないか。そういう時代になったと言うことか。

 

突っ切ればこの辺にワープできるのである。ご存知の方はわたしがどこへ行ったか分かると思う。続きは明日。

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品川で買ったサーターアンダギー。歩きながら一袋食ってしまった。

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