文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

風来温泉 を読んだ

 

初恋温泉 (集英社文庫)

初恋温泉 (集英社文庫)

 

↑に収められている。5つの温泉宿を舞台とした男女の物語り。

 

妻と旅行に行く予定だったのであるが、妻が急に行きたくないと言い始める。その理由は、男が仕事ばかりにかまけていて、家庭を顧みないから。

そんな男の仕事は保険であり、友人知人を片っ端から加入させていくやり手。しかし、そのやり口に本人も嫌気がさしていて、旅行で黙想にふける。そんな旅行先で女経営者と出会いロマンスが始まるのか、というところで終わる。

だれでも、自分の仕事に疑問を持つことがあるかもしれない。果たしてなんのために働いているのか。自分の仕事は客のためになっているのか、社会のためになっているのか。ふと放り投げたくなる瞬間がある。その瞬間を、ひっそり閑とした森の中を吹き抜ける風に感じるうら寂しさ、覚束ない心を描き出している。

 

↓おきまりであるが、こっちで読んだ。

 

コンビニ人間 を読んだ

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

 

芥川賞作品。コンビニは社会の縮図というテーマだ。社会に適応できない主人公は、コンビニ店員というルールを纏うことによって、その中の歯車として回転することが出来る。

だが、この考えを敷衍すると、だれもが社会の中の一員というルールを纏って、その歯車となっている。そういう世界の景色が透けて見えてくる。人間、多かれ少なかれ、環境に規制されて生きている。その役を演じて生きているのだ。

こう書くと難しい作品に聞こえてしまうかもしれないが、そんな大きなテーマをコミカルに描いている。エンターテイメント作品としても十分に通用する傑作である。

ジニのパズルと芥川賞を争った。わたしはダブル受賞でもよかったのではないかと思うが、ジニのパズルは少し政治的要素が強すぎ、それこそ、社会の中の芥川賞として忖度が働いたのかもしれない。もちろん、そんなことはないと言うだろう。だが、忖度とは、意識に上らないからこそ忖度なのである。コンビニ人間に戻して言うと、我々の行いは規制されているにも係わらず規制されていることに気がつかない、その人々の無邪気さをこの作品はあぶり出している。

 

 

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ジニのパズル

ジニのパズル

 

 

 

 

銀座松屋 次回の「銀座の男」市は5月17日からだ!

www.matsuya.com

五月の催し物カレンダーに男市の日程が載っている。

5月17日からである。

男市が近づくと、このブログのアクセス数が跳ね上がるのでなんとなくわかるのだ。

まだ公式ブログにも発表されていないし、はがきも届いていない。

あと一月ほどだ。待ち遠しい。

去年の様子はこちら。

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こうやってブログに書いていると、なにを買ったかがわかる。去年はベルト一本買っただけだ。しかし、去年は冬市でスーツを買っている。

 

実は某所でスーツを作ったら、云十万円してしまい今金がない。

買いたいものはたくさんあるのであるがちょっと買えなさそう。

 

普通にビジネスでつかえるチノパンが欲しい。

オフホワイトくらいの明るめなやつだ。

最近は猫も杓子もストレッチストレッチで綿100%が少ない。これもスリムの弊害である。太っちょがパツンパツンのスリムパンツを穿こうとするのが間違いなのだ。

コットンスーツもちょっと欲しい。

この際コットンパンツでもいいかもしれない。

うむ。狙い目は綿100%のトラウザーズ。あるかな。

 

あと靴が欲しい。パラブーツチロリアンシューズだ。パラブーツは出ているだろうが、チロリアンがピンポイントで出ているとは考えにくい。

パラブーツは銀座の新しく出来た銀座シックスに入っているので見に行ってみるかな。

ホールカットのシューズも欲しい。

 

パラブーツ 銀座店 | GINZA SIX | ギンザ シックス