昔は年寄りにこまめに水を飲めとか、そういう情報はなかった。昔は涼しかったのだろうか? という話をしていたが、多分涼しかっただろうし、そんな情報が行き渡るほど年寄りがいなかったのでは、と思った。
では、20年前はというと14.6%。40年前は7.9%でしかない。圧倒的に65歳以上は増えている。
日本の平均気温も低かった。
月別データでも8月9月は昔の方が涼しいのは明らかである。
涼しい上に老人が少ないのだから、こまめに補給しましょうとか、そんな情報が行き渡らないのは頷けるものである。
JAPANESE DANDY ジャパニーズ ダンディ
テーラードスタイルに興味がある人には面白いのではなかろうか。日本の洒落者が一冊に収まっている。有名人が多く、巻末に名前と職業が載っている。ただし、例えば松屋のバイヤーの宮崎さんは「会社員」と記されてたり、サンモトヤマの茂登山長市郎氏は会社顧問だったり、一見しただけでは分からない。
その人物の肩書きなど本書では関係ないと言うことだろう。実際関係ない。その写真に収められた人間がダンディであるかどうか、その一点がすべてなのだ。それ以外は必要ないのだ。本当は巻末の名前さえいらなかったかも知れない。
コーディネートで新しい発見をするというのもありかも知れないが、同時代を生きる日本人がダンディズムをどのように表現しているか、その直感こそが本書の醍醐味だ。
高くて売れなかったらしく、モノクロ版が安価で出た。しかし、色使いも重要な要素だと思うので、モノクロで果たしてどのくらい伝わるのだろうか。わたしは図書館で借りてきたが手元に置いときたい一冊。マーケットプレイスで安売りされたら買うつもりだ。
この企画に連動して、インタビューが撮られている。YOUTUBEに上がっている。残念な再生回数だ。これは永久保存版だと思う。多くの人が観た方がいいと思う。騙されたと思って是非観て欲しい。
JAPANESE DANDY MONOCHROME ジャパニーズダンディーモノクローム
- 作者: 河合正人,大川直人
- 出版社/メーカー: 万来舎
- 発売日: 2017/05/31
- メディア: 大型本
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J.エドガー を観た
デカプリオが出てる映画ばかり観ているような気がするこの頃である。
この作品はとくに服飾については対して興味はなく、FBIを作ったというエドガーについて観たかったのだ。
だが、結果的にスーツばかりに目が行く嵌めに。
デカプリオのために用意されたスーツは80着だという。
Movies: Dapper gents rule in 'J. Edgar,' 'The Artist' and other films - latimes
エドガーが20代から70代まで様々な着こなしで現れる。最初の若い頃は紡毛のスーツ。それから、ダブルのスーツを着るようになり、最後はシングルの上質なスーツを着る。生地の光沢具合が半端ない。
襟の形も見物で、その時代ごとの襟をしている。
本作品は老年のエドガーの回想なので、現在と過去が頻繁に入れ替わる。だからこそ、その時代のスーツスタイルの比較がわかりやすい。
まだ30代だろうエドガーはJulius Garfinckelでスーツを作る。この紳士服屋をよく観察すると、シャツのオーダー見本であろう、襟がずらりと並んでいる箇所がある。その襟が、どれもナロースプレッドカラーばかりなのである。この時代のアメリカはそうだったのであろうか。
あと、ネクタイがやたら派手なのばかり置いてあるのは、映像映えさせるためだろうか。帽子や杖も売られている。このカットはいろいろ興味深く、魅入ってしまった。