文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

ルートヴィヒ(1972) を観た

 

落合先生の書籍に華麗なるギャツビーの話が出ていて、そのことについては以前書いた。

 

華麗なるギャツビー(1974) を観た - Yoshinori Hoshi Official blog

 

先日に引き続いて、華麗なるギャツビー(2013)を観た - Yoshinori Hoshi Official blog

 

そう言えば先生の書籍にはもあったな、と借りてきた次第である。

 

ルートヴィヒ デジタル完全修復版 [DVD]
 

 

観て驚いた。なんと3時間58分もあるではないか。4時間である。一日では観終わらなかったので二日に分けた。

さて、落合先生の著作、「男の服装 お洒落の基本」P148にはこのようなことが書かれている。 

男の服装 お洒落の基本

男の服装 お洒落の基本

 

 

ルートヴィヒが従者に手袋を外せ! と命令するシーンがある。王は従者ごときが権力の象徴である手袋をしたまま、暖炉に薪をくべていたのが気に入らなかった。

このシーンは1時間55分ごろ現れる(この後さらに映画は2時間続く)。

わたしのこのシーンに対する解釈はこうだ。ルートヴィヒは今で言うところのLGBTなので、男の従者に興味を抱く。それで、男の手を見たかったのである。だから、手袋を外せ、と命令した。

手袋の老舗、メローラはこの映画のために300双の手袋を用意したようで、猫も杓子も手袋をしている。なのに、手袋を外せと命令をしたのはあの一回きりだ。

とにかく長くて疲れるので、ルートヴィヒや当時のヨーロッパをwikiなどで調べながら観ていた。おかげで少し詳しくなれた気がする。歴史も文字だけではなく、ビジュアルで観るのも悪くない。落合先生は映画ルートヴィヒについてこう書いている。

ルキノ・ヴィスコンティ監督は、映画『ルートヴィヒ 神々の黄昏』(1972)の中で、ヨーロッパの伝統的な様式美を見事に凝縮、結実させ、僕たちを楽しませてくれた。

この映画は忙しいときになど見るべきではない。DVDなどを購入してゆっくり、時間をかけて、時にはコマ送りにして楽しむべき作品である。

 

 

 

カビを落としたのに夕立である。他の存在との関わりについて。

昨日アップしたカビは全部除去して、オイルを塗って今日履いていた。夕方レストランに行ったら、夕立である。雨はすぐに止んだのだけれども地面は濡れていた。濡れた地面の上を歩く羽目に。ついていない。

アクシデントもダンディズムをやっていくうちの一つの楽しみなのかも知れない。どうでもいい合皮の靴しか履いていなかったら、雨上がりだろうが何だろうが気にもしないだろう。

いまの色々なものは便利になりすぎている。人々も便利を追い求め、手入れなどする必要のないもの、気を遣う必要のないものが溢れている。しかし、ものに対して気を遣うことはそんなに悪いことではないし、そのことによって、例えば地面が濡れていることの意味を思い知らされたりするわけだ。

便利でないということは、人間の対応が必要であるということであり、その必要とは他の存在との関わりである。便利は人間と他の関わりを消失させてしまっている。他の存在と関わるということは、面倒なことではあるかも知れないが、その関わりによって自己もその他大多数の存在のうちの一つだということを再認識できる。これは、そう悪いことではなく、生きる意味と言えば大げさであるが、生きる過程を味わう、そんな満ち足りた関わりを得ることが出来るのだ。

とはいうものの、カビて欲しくないというのは、率直な感想であり、ゆえに乾燥させている。

f:id:yoshinori-hoshi:20170716213528j:plain

 

 

 

 

 

 

[サンヨウヤマチョウ] 友之介  Q7432-002 57 コーヒー JP 75(25.5cm)
 

 

靴底がまた黴びた。

f:id:yoshinori-hoshi:20170629093721j:plain

 

 

前にも言ったかもだが、靴底がまた黴びた。一回黴びたから綺麗にしたのに、みたらまた黴びていた。つま先がかなりすり減ってきたので、ゴムでも貼ろうかと思ってたのに、カビ菌の上に貼って果たして大丈夫なものか、心配である。
 
いっそのことオールソールにしてダイナイトに変えるというのも考えている。でも、そうするとレザーソールの利点が……。なやましい。
 
しかし、レザーソールで長時間歩くのはあり得ない。ビンテージスチールにするか。