文学・文具・文化 趣味に死す!

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 ツイッター https://twitter.com/yoshinori_hoshi  youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC0YrQb9OiXM_MblnSYqRHUw

夏は来ぬ こんな景色は実際にあったのだろうか? 現代人にこれが書けるか?

  1. 卯の花の 匂う垣根に
    時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
    忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
  2. さみだれの そそぐ山田に
    早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
    玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ
  3. 橘の 薫るのきばの
    窓近く 蛍飛びかい
    おこたり諌むる 夏は来ぬ
  4. 楝(おうち)ちる 川べの宿の
    門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
    夕月すずしき 夏は来ぬ
  5. 五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
    水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
    早苗植えわたす 夏は来ぬ

 

美しく夏を描写している。現代の都会っこが夏を描写せよと言われたら、「クーラー」とか「エアコン」などしか出てこないのではないだろうか。

 

日本の夏はこの詩のごとくかくも美しかったのだろうか?

忍び音、が気になっていろいろ拝見していたら、作詞者の佐佐木信綱は作詞した当時東京在住で、おそらく、想像で書いているのではなかろうか、というのがあった。

 

多分、想像と体験はどっちもどっちで、体験を想像で補っているのだろう。

 

想像で夏を描写せよと言われても、上記の通り現在の都会っこでは不可能だ。まず、蛍なんて、蛍を培養しているような所にしかいないし、宿と言えばビジネスホテルを真っ先に思いつくし、田植は早乙女(田植えの日に苗を田に植える女性)の代わりに今やこれである。

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佐佐木信綱の世界

佐佐木信綱の世界

 

 

イギリスの世論が分からん

イギリスで残留派の議員が殺害され、EU残留派とEU離脱派の支持が逆転した。

 

www.huffingtonpost.jp

 

一目瞭然。以下の図は上記の記事から引用。

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殺害前は離脱派46% 残留派39% だったのに対し、

殺害後は離脱派43% 残留派44% で1ポイント逆転した。

 

なぞである。議員殺害はそれはそれで大問題であるが、EU残留と離脱の問題とそれほど関係があるとは思えない。

 

ならば、もし、離脱派の議員が殺害されたら、離脱派の支持が上がるのだろうか?

 

EU残留、離脱は、その程度のものなのだろうか。感情的に選んでいいものなのだろうか。

 

おそらく、色々な分析が出ているのだろうが、国民は感情で選ぶしかない、そんな状況だと推測する。日本のTPPと似ている気がする。何か損するらしいよ、何か得するらしいよ、という情報が錯綜して、感情で選ぶしかない状況。

 

そもそも、選挙だって、よく知らないおじさんおばさんを、最近ではあんちゃんねぇちゃんを「なんとなく良さそうかも」みたいな基準で選んでいる。

 

政治は難しい。

 

ちなみに、このグラフを株式トレンド的に分析した場合、離脱派が勝つ。

 

 

拙著新作! 「かぐや姫を好きになったら」 近日発売!

ダンディズムや時計や人工知能や、そんなことばっかりブログに書いてるので、わたしが小説を書いているというのを知らない方も多いと思う。

 

だが、ついに、久しぶりに! 新作を発表する!

 

いつもお世話になっている「いるかネットブックス」さんより発売予定です。

もちろん、いろいろな電子書籍サイトで売られる予定。

 

内容は、自分の世界を構成しているような、大事な人達がもしもいなくなってしまうとしたら、どうしたらよいのか、というようなテーマ設定で、中身は青春小説です。

 

発売されたらまたお知らせします。

 

表紙はこんな感じ。

 

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